前回は屋久島のお気に入りの宿を紹介した。
その後編として、一週間滞在した屋久島で何をしていたのか?を振り返ってみる。自分の思いを込めるのが下手くそなので、だいぶあっさりしたレポートになると思いますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
プロペラ機で屋久島に到着し、まずは腹ごしらえ。ヒトデのような形をしたピザ。おそらく本格的な窯焼きピザで、生地が香ばしくて美味しい。
レンタカー(ホンダ フィット)を借りて、一週間の相棒とした。
行きたい場所は事前にリストアップしてきたものの、天気は思い通りには操ることができない。晴れていないとリスクのある場所、多少の雨でも大丈夫な場所を天気予報とにらめっこしながらこなしていく。
最初に行ったのは「ヤクスギランド」
気軽に屋久杉の森を体験できる、言わば初心者向けの施設。
主要集落から15kmの広大な森に、30分、50分、80分、150分、210分の5つのハイキングコースがあるから、興味や体力に合わせて好きなコースを選択できます。
我々は太忠岳(標高1,497m)の山頂にある、とっても目を見張る巨石(天柱石)が目的であったため、長時間コースを選択。巨石は高さ40mの一枚岩の花崗岩(かこうがん)で、集落からも二度見してしまうほど、その岩の大きさがよくわかり、親指を立てたように空を突き刺すようにそびえている。
ハイキングは終始レインウェアスタイルで、湿気がものすごい。レインウェアの下は「自分の汗なのか?ただの湿気なのか?」わからない。マイナスイオンをたくさん浴びれるのはいいけど、やっぱり晴れの山旅がいいなとつくづく思う。
縄文杉にももちろん逢いに行った。小学生のとき、国語の教科書の表紙になっていて、当時からその存在は気になっていた。
縄文杉に辿り着くまでには往復10時間かかると言われている。我々はツアー利用していない。早朝集合し、バスに乗って登山口へ。まだ真っ暗な中ヘッドライトの明かりを頼りにトロッコ道を進む。序盤は水が激しい音を立てて流れる場所を進まねばならず、「落ちたら死ぬぞ…落ちたら死ぬぞ…」と気を奮い立たせながら進む。雨で濡れているため、トロッコ道や木の根っこは滑りやすいため要注意。ツアーガイド付きの集団にくっついて、道中に存在するショートカットルートを無事に攻略。その成果あってか、往復22キロの工程を7時間半で歩き、無事に縄文杉に出会うことができた。幾度となく現れる、それなりに立派な屋久杉を「もうこれが私の縄文杉でいいですー」と思うことで、縄文杉に会うことを諦めたくなった。念願叶って会うことができた縄文杉は、想像以上におじいちゃんで、保存のために近寄ることもできないし、ただそこで待ってくれていた。
南国フルーツ園に行くという甘々なスケジュールの日もある。そんな日はレンタカーで島内を一周したりした。
ここは白谷雲水峡。体力に自信のない人でも気軽に楽しめます。我々は太鼓岩往復コース(4時間)を選択。太鼓岩に寝転んでみんな楽しそうに写真を撮っていたのが印象的📷
宮之浦岳は百名山だが、当時まだまだひよっ子だった我々は大人しく黒味岳(標高1831m)へ。山頂で死んだように横たわっている自分を見て、辛かったんだろう…実際にはあんまり辛さを覚えていないのだが。地域によって山の植生は違うから、たまには行き慣れない場所での登山もいいかも知れない。
緩急つけた屋久島の旅はあっという間に終わる。
「10年後にまた行きたいね」なんて話していたけど、とっくに10年経っていたとは!週2のカーブス通いだけではとても体力がついたとは言えないが、次回屋久島に行くなら宮之浦岳は登りたい。また天候との戦いになることは間違いないだろう。
行きか帰りの関空で、当時高校生だった陸上の桐生祥秀選手とすれ違ったのもいい思い出。あの頃から「ハッ」とさせるオーラがあったよ。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。